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学部長あいさつ

コミュニティ人間科学部長<br>鈴木 眞理 [Makoto Suzuki] コミュニティ人間科学部長<br>鈴木 眞理 [Makoto Suzuki]

コミュニティ人間科学部長
鈴木 眞理 [Makoto Suzuki]

学部長あいさつ

 昔、NHKの子ども向け番組に、確か「もの知り博士」というものがありました。1960年代のことで、土曜の夕刻の放映だったと思います。当時たぶん小学生の私は、それを楽しみにしていました。「H?O?W、ハウ、ハウ、ハウ。インディアンじゃないんだよ、英語でどうしてって聞いてンだ、ケペル先生こんにちは。」というテーマソングから始まります。「博士」の人形を使った、「子ども教養番組」とでもいうもので、取り上げるテーマについて、博士が身振り手振りを交えながら解説を加えるものでした。その後の、「クイズ面白ゼミナール」とか、「チコちゃんに叱られる!」などの系譜の源流かもしれませんね。

 コミュニティ人間科学部が動き始めました。青山学院?青山学院大学として強力なバックアップをしてもらい、スクールモットー「地の塩、世の光」を体現する学部として、青山学院大学の中でユニークな位置を与えられているのだと考えられます。青山学院大学のイメージにはあまりなかった、地域社会に関心を持ち、そこでの生活を見つめ、多くの人びとがよりよい生活を送ることに貢献する人間を育てようとする学部です。
 これまでの青山学院の華やかなイメージ、国際的な貢献のイメージとは異なりますか。いや、実はどちらも同じなのでしょう。地域で生活しない人はいません。皆、何らかの形で、地域に支えられ依拠して生活をしているのです。私どもは、青山学院?青山学院大学の精神的な基本を、地域を舞台にして表現しているのです。地域を、自律的な活動をする個人個人によって形成される「コミュニティ」にするために、コミュニティ人間科学部は存在しているのです。あれ、少し、説明するのに肩に力が入ってしまいましたね。
 コミュニティ人間科学部は、物事の本質を理解し、それを基盤にして行動する人間を育成しようとしています。単に行動する人間になればいいと考えているわけではありません。教員は、学生一人一人が、社会学や教育学等を背景とした知識を体系的に集積し理解する作法を身につけ、実際に動いている地域を意識しながら、判断し決定する合理的な基準を形成していくことを支援しようとしています。地域での実習や少人数の演習など、教員と学生の距離はきわめて近く、大学の本質である共同体が形成されることがめざされています。

 ボーッと生きているとチコちゃんに叱られます。「もの知り博士」のテーマソングでは、「なんでも考え、かんでも知って、なんでもかんでもやってみよう」と唱われていました。コミュニティ人間科学部は、世の中の動きに敏感になりながら、冷静沈着な思考を通して行動へとつなげるsmartな青山学院大学の学生を社会に送りだそうとしています。