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東京急行電鉄<br>平江 良成

東京急行電鉄
平江 良成

広域渋谷圏と駅?電鉄

第5回 2019/7/13(土)
東京急行電鉄株式会社 平江 良成

東京急行電鉄株式会社、いわゆる東急電鉄という会社は、名前の中に電鉄という文字があるので、単なる鉄道会社と思われている人も多いと思うが、東急電鉄の社員は、自分たちの会社を「まちづくり」の会社だととらえている。東急電鉄は3つのコア事業を実施している会社で、その3つのコア事業とは、鉄道事業、都市開発事業、生活サービス事業である。なぜ、東急電鉄は、自分たちの会社を鉄道会社と言わず、まちづくり会社というのか?それは東急電鉄の成り立ちが関係している。東急電鉄のルーツは、田園調布を作った田園都市株式会社であり、この会社は渋沢栄一が作った会社であり、英国の「GardenCity」を日本にもつくるために、創設された会社である。(詳細は本講義で説明していく。)
東急電鉄はこれまで、まちづくり会社としてのビジネスモデルを確立してきた。その最大の功績が、東京西南部に広がる約5,000haの土地区画整理事業と新規鉄道敷設とによる民間企業最大のまちづくりである「多摩田園都市」の建設である。
東急方式と呼ばれた一括代行方式の土地区画整理事業を展開し、かつ多摩田園都市と渋谷を代表とする都心を結ぶ田園都市線の敷設。この二つによりできた街は、東急電鉄に都市開発事業と鉄道事業の双方の利益をもたらした。さらにその街に生活サービス事業を実施することで、街の魅力を高めると同時に、新たな収益源を獲得できている。
このように、鉄道、都市開発、生活サービスの3つのコア事業を展開しているのが東急電鉄である。東急電鉄が単なる鉄道会社ではないということは、このことから理解していただけると思う。
そのまちづくり会社である東急電鉄が、今一番推し進めているのが、渋谷の開発である。東急電鉄は3つの日本一を目指している。一つは東急線沿線を日本一住みたい沿線にすること、二つ目が、二子玉川を日本一働きたい街にすること、最後が、渋谷を日本一訪れたい街にすることである。
本講義では、渋谷を日本一訪れたい街にするために、取り組んでいる内容について、説明するとともに、今後の渋谷の街のあり方について、また、東急線沿線のあり方について等を共有し議論していく。

プロフィール

東京急行電鉄株式会社 平江 良成

1991年東京急行電鉄(株)入社。田園都市線沿線の都市開発部門(工事担当)、不動産活用コンサル業務、新規事業開発などを歴任し、現在、鉄道事業本部事業推進部沿線企画課課長。
東京大学大学院修士課程修了(都市工学)